EXボス相当
名前: 孫太郎虫 洛羅(まごたろうむし らくら)
種族 妖蟲(自称「元人間」)
能力: 夢の蟲になる程度の能力
二つ名: 酔生夢死の合成蝶
性格・特徴: 蛾の幼虫のような触覚、鉤爪の生えた枝のような手足、そして強固な甲虫の上羽と透き通る蝶の羽を生やした奇妙な姿をした妖蟲。
その姿だけでも見る者を驚愕させるというのに、彼女は自分のことを人間であるという。
何でもうたた寝をしていたところ、気付いたらその姿で、睡魔(3スレ目849の下のほう、ベルベット)の居城の裏にある雑木林に寝転んでいたというのだ。
当初は困惑しつつも「まあ、こんな悪い夢はそのうち醒めるだろう」と呑気に構えていたのだが、一向に元に戻る気配はない。
妖蟲化が進んでいるのか、身体もだんだんと睡眠を必要としなくなってきた。少なくともまどろみの中に幽かな夢を見るような睡眠は。
困り果てた彼女は、人間だった時の知識を掘り起こし、夢や眠りに詳しそうな獣――獏を探し、相談してみることにした。
すると獏は寝ぼけた口調で、「貴女が現在進行形で見ている悪い夢は私にとっての現実なので食べてやることは出来ないが、そういうことなら睡魔に頼み込んでみる価値はある」と言う。
相談に行ったその足で、今度は睡魔に嘆願した。その際は状況をよく把握していないようだったが、人間にとってはありがた迷惑なくらい協力的な睡魔は、 自分に跪くこの妖蟲が、元は人間であると主張していることから、快く深い眠りを提供する。
やがて巫女と魔法使いに敗れたことにより、睡魔の術が一斉に解除された。もちろん永い休眠についていた彼女も、強制的に目覚めさせられた。
そして例のごとく彼女らに返り討ちにされ、頭にのぼっていた蟲の少女は次第に冷静さを取り戻し、ある一つの仮定を見出すことになる。
「人間であったという記憶そのものが、蟲である私が見ていた夢だったのではないのか」と。

直情的な性格で、やや短気。親分肌なので多くを率いることが出来るが、気味の悪い外見のため誰も近づいてこない。
手足を隠すような服を着ているのは、そういった人妖への配慮。
唯一気の置けない友人である獏の吉見とは、会うたびに漫才を繰り広げている。
蟲であるのに従わない、やけに強いという性質のため、リグルからは一方的につっかかられるが、本人それを意に介さないどころか喜んでからかっている始末。
人間であった頃は脅威にしか映らなかった存在が、今では可愛いものである。

自分の立っているのが夢という舞台であると開き直っている彼女は、まさに悪夢のような唐突さと理不尽な力を持つ。
ちなみに胡蝶夢丸とは一切関係ない。
台詞: 「これで一生元に戻りそうになかったら老いぼれたお前を頭から食べてやるからな」
「私の不気味な姿形を見、不愉快な声と羽音を聞き、か弱い人妖は私に出会った晩を悪い夢のようだと喩える。
 強者であるところのお前も、不条理な弾を前にとうとうそう漏らさざるを得なくなるだろうさ」
スペルカード: 毒虫「カフカの変身」
夢虫「オルゴイ・コルコイ」
罪虫「奢れるアルケニー」
眠虫「爆睡すること泥の如し」
甲虫「リターンド・ナパームボム」
鳳蝶「お菊虫のお皿断頭」
端虫「理不尽を心得た蟲毒の覇者」
基夢「地に足、天に理」
夢弾「明晰すぎる醒めない夢」
自損「栩栩然として胡蝶なり」